2008年08月08日

二次障害を作らないためにの巻き

「障害児支援の見直しに関する検討会」

児童福祉法の見直しに連動した、障害児支援の在り方検討ですが。

先日、報告書がでました。→ 報告書はここクリック!

僕も一度、全国地域生活支援ネットワーク代表、田中正博先生の代理と
して会議に参加をさせて頂きました。

代理だから、あまりしゃべってはいけないのに、せっかくの機会だと
思って、日頃の疑問をぶつけてみました。

まずは、文部科学省の人に。

「放課後って、何時ですか?2時半ですか?5時ですか?
5時なら部活かなんかその時間までやれませんか?重度者も含んで。」

「夏休みとかって、どういうことになってますか?営業ですか?
まったく休みですか?営業なら子どもを連れていってもいいですか?
休みなら、何で先生達は給料が出ているのですか?」

「どうして、放課後支援を厚生労働省の補助金でやるんですか?
本来、障害のない子どもなら部活の時間なんだから、それを学校が
障害児には提供しないとして、放課後支援の補助金は文部科学省が
私達支援団体に出すべきなんじゃないですか?」

会議室中に、冷たーい空気。返答はなし。

学校の現場がいろいろな努力をしていることは、理解しているつもり。
でもでも。そもそも。どうなっているの?です。

続いて厚生労働省の人に。

「障害児をどう受け止め、どう育てたらいいのかわからない親を放っ
ておいて、戸惑いのまま思春期を迎えて、手が付けられないほど不安
定になったら初めて福祉サービスが入るとか。そういうことはやめまし
ょう。」

「この国の福祉は予防の概念がないんですよね。子どもにしっかり必
要な支援を届ければ、少なくとも、適切な支援と環境を得られないた
めの2次障害は防げます。福祉じゃなくて就労に行ける子どもが、
早期からずっと寄り添う計画的支援があればもっといっぱいでます。
多少子どもにお金使っても、彼らの育ちが適切になれば、大人の福祉
コストが減って、お釣りが来ませんかね」

やっと、何人かの人がうんうん。

「特に。1歳半検診とか3歳検診、人によっては5歳検診などで、
障害があるとわかったばかりの子どもの家庭には、相談と療育の両方
の専門家を入れて、家族の障害児支援スキルを短期集中型でアップし
たらどうでしょうか?」

そうだなぁという雰囲気の人が増える。

田中代表@全国地域生活支援ネットワークが頑張って、子どものグルー
プホーム・ケアホームの制度化の検討とか、児童デイを始めとする放課
後支援策の強化、障害児の早期地域支援策などについて、多くの文言を
入れてもらうことができました。

ただ、まだ、これらは絵に描いた餅です。

この後、来年の春に向けて、どれだけ具体化されるかが大切です。

子どもの分野は、若い親の各種当事者団体への参加率が思わしくない
関係で、どうしても、国へその声が、ニーズが届かない感じです。

また、事業者団体と呼べるものもあまりなく、とりわけ、地域支援の
子どもの分野は組織らしいものがほとんど組織されていないので、
どうしても、とりわけ、政治に対しての圧力が弱くなります。

そうなると。えらい迫力で動いている成人の福祉事業者の要望にどうし
てもお金が行ってしまう訳で。。。

子どもの地域生活支援を親に何かあっても力強く続くようにしてほしい。

生まれてきた命が、すべて、そのもって生まれた可能性を最大限発揮
される環境が整ってほしい。

一朝一夕に、すべてが変わらないということは重々承知していますが。
この見直しがとても大事な節目であることは、間違いないと思います。





posted by toeda at 22:43| 🌁| Comment(8) | TrackBack(1) | 全国地域生活支援ネットワーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
報告書、アップされてすぐ目を通しまた。嬉しかったです。ほぼ期待通りでした。
期待と裏腹に戸枝さんの言われるように、大きな節目になるなと感じました。多くの子ども達の将来に関わる節目です。学童期の児童デイをしていますが、子ども達の成長する姿を感じ、学校や親さんとも地域生活のイメージを作れるように近づいてきたこのごろです。子ども達が立派に働き社会に出る具体的なイメージを作り上げていくのが学童期での地域生活を視点においた支援だと感じています。だからこそ充実が必要だと思っています。現場で結果を出していきたいです。
Posted by とよだ at 2008年08月10日 00:40
若い父母は、自分もそうでしたが、子育てでいっぱいいっぱいで、行政にまで訴えるエネルギーを持つのは難しいです。教育と福祉が連携して、同じ子どもとしてサービスが受けられることを望みます。・・・っていうか、通学にしても放課後にしても、どうしてこう差があるのか、ふつうに不思議です!これからも情報お願いします。
Posted by K子 at 2008年08月12日 02:44
最近つくづく思うのです。
自立支援協議会の中で就労部門に関わっているのですが、理解ある企業が少ないと言われます。
確かにそうなのですが、本当にそうなんだろうかと。

もっと私たちが小さい頃から、もっと障害のあるお子さんが地域で楽しんだりできる仕組みがあったとしたら。
障害のあるお子さんと遊ぶことが普通だったら。
障害のある子どもがいる風景が普通の風景だったら。

就労の時期になってあたふたと理解ある企業とか言わなくてもいいんじゃないかと。
理解とかそういうレベルじゃなく、障害があっても働くというかそういう人がいるっていうのがもっと普通なんじゃないかと。

もっともっとそういう風景を普通の風景にしていきたいと感じます。
Posted by こおめい at 2008年08月12日 17:19
常に目先の大変さに追われてしまうのが母親だなぁと
母親になってみて初めて思う今日この頃。
でも、子どもが大きくなってくると少しずつ余裕がでてくるし、
小さいときに、あーしておけばよかった・・・と反省したり後悔したりも・・・
その反省や後悔を、少し余裕の出てきた母たちが声にしないといけないなと思っています

それと
余裕の少ない母よりも、
冷静に客観的にいられる父親の理解と連携が大きな力になるのではないかな?!と
全国的な動きを見ていて思ったりします。
女ばかりが悪いということはないと、自分のいいわけも含めて思いますが、
お父さんが参加している団体の運動は、格段に組織的であり、論理的であり、社会に訴えるパワーが違うなぁ・・・と思います。
Posted by やまぐち at 2008年08月14日 08:10
とよだ様>こんな絵に描いた餅見て満足ですか?

ほとんど実現しないと思いますよ。今のままでは。
どうしたもんですかね。

現場の実践が立派なんて当然。
その上でどんなアクションが子ども達の環境を変
えるでしょうかね。

K子様>文部科学省と厚生労働省の強さの違い?

日教組とバラバラ福祉労働者組織の力の違い?

国民全体の問題と一部の人の特別な支援にされて
いる世界との費用対効果の違い?

いろいろ原因はあるように思いますよね。(−−;

こおめい様>まったく同感です。

障害児の教育の義務化は良かったけれど、養護学
校の在り方は相当失敗だった気がします。

普通の学校にすべての子どもが基本的に在籍し。

その障害独自の学びだけが専門的に支援されると
いうのが僕的には理想だと思っています。

「いない人のことを思うことはない」

ノーマライゼーションの基本ですよね。

やまぐち様>お父さんが頑張っている組織には、
また、それを引っ張り込む立派なお母さん達が
いたりして。(^^)

地方の議員になって、障害のある方の環境をダイ
レクトにパワーで変えようとする人達もたくさん
出てきました。

組織で。個人で。

諦めず。強かに。具体的に。動かないとです。

Posted by とえだ at 2008年08月18日 02:09
Posted by あんず at 2008年08月18日 17:14
代理でも、どんどん発言しちゃって下さい。
来週で、ようやく長い夏休みが終わります。
我が家の娘は高等部3年生なので、今年が最後の夏休みでしたが、ヘルパーさんと楽しくお出かけをし、私は、しっかり介護保険のヘルパーとして働きました。
本当に、普通の子供が当たり前にできている部活がなぜ養護学校でもできないか?って思います。
障害のある子供にこそ、いろんなことを経験させる必要があるのに。
先月の新聞に「夏休みの在り方が検討されている」との記事がありました。
障害のある子どもたちこそ、生活リズムが崩れてしまう夏休みの在り方を考えて欲しいし、夏休みは短くて良いと思います。
我が家も今度は、兄弟児に問題勃発で、「母親支援、兄弟児にも配慮、ケアが必要だ。」と思います。
母親は当事者としては、子供世話や毎日の生活で精一杯です。
どうかこれからも、戸枝さんには、いろんな所で、どんどん発言していただき、ますますのご活躍を期待しております。
Posted by NAGATO at 2008年08月24日 19:50
NAGATO様>ありがとうございます。

まあ。でもなぁ。

どうも。この国では、本当のことをずばずば言う
人間は嫌われ、弾かれるようで。

たぶん。何とか委員に選ばれることはないでしょう。
予定調和ができない人間ですから。

僕は、愛知県でも何の委員も仕事もないし。
まあ。この県は能力より肩書きが大好きだから。
仕方ないか。

半田市でも。まったく訳のわからない扱いになっ
てるし。

僕自身はやる気ですけどね。(><)
Posted by とえだ at 2008年08月25日 17:13
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