2009年05月16日

寝る暇も惜しんで頑張っているけどなの巻き

昨日。ひとつの通夜に行ってきました。

僕が、ふわりを始める直前。ヘルパーをしていたときに。

一緒に過ごしたことのある。ダウンちゃんの通夜でした。

知多地域障害者生活支援センター「らいふ」で修業をしていたある日。

ダウンのヤンチャな弟と自閉のぽっちゃり可愛らしい姉という兄弟に
会いました。

ヤンチャ弟がおもちゃの車を走らせてきて、お姉ちゃんにぶつけると、
お姉ちゃんは「イー!」と怒るのですが、弟には当たらず、じっと
目に涙を浮かべて我慢していました。

散歩で弟が遅れると、お姉ちゃんは振り向いてじっと待っていました。

お互いに。会話にならないのだけれど。通じ合っている兄弟でした。

その日。お姉ちゃんが、不意に立ち上がって僕のなぜか眉間にちゅうを
しました。

びっくりして。迎えに来たお母さんに話すと、お母さんもびっくりした
顔をして。けらけら笑って。

「大好きな男の人にするんだけど。初めて会った人にするなんて!」
と悪戯っぽい顔で教えてくれました。明るい素敵なお母さんでした。

そのお母さん。その後、ガンになり、亡くなりました。

それでも。お父さんは、二人を手放しませんでした。
知多のとても心のある福祉事業者達に支えられながら。
二人と一緒に。上手にサービスを使いながら。暮らし続けていました。

そう思っていました。

ところが。お父さんが自殺。ダウン弟を連れて行ってしまいました。

http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/090514_2.htm

その日グループホームから帰宅していたお姉ちゃんは、その場面に
いたのに、なぜか連れて行きませんでした。

なぜか。なぜか?

お父さんが人生を終えようと思った理由はわかりません。

でも。弟とお姉ちゃんの運命を分けたのは。どう考えても。

グループホームに入っているお姉ちゃんとそうでない弟。

その違いに思えてなりません。

むそうでも。同じような家庭状況の方がいます。

今年から。ギアチェンジして、いよいよケアホームに力を入れて行こう
と個人的に思っていたところですが。その意を強くしました。

焦ります。

半田市だけを見ても。昨年まとめられた障害者福祉計画をみると。

100名にも上る人が。甘く考えても10年以内に。
家族以外の生活の場を必要としています。
その見通しはまったく示されていません。

障害者自立支援法の理念で、一番欠けていたリアリティは。
「入所やめて地域で暮らすって言うけれど、社会資源ないじゃん」
ということだと思っています。

まず。やらなければならないのは。自立支援法の使い方。
とりわけ地域生活の社会資源開発についての学習なのに。

ありもしない社会資源を組み合わせるという「ケアマネジメント」
学習に終始するお間抜けな国や業界の状況。

このままでは。どんどん間に合わない、ひどい状況になる人が出ます。

第2、第3の事件が起こらないように。
地域づくり、社会資源開発を急がなければなりません。

とりわけ。確かに工賃倍増も重要だけれど。
何より、親以外の居場所。まずはケアホーム倍増。それが大事です。

この家族に関わっていた福祉チームは、僕が思うに日本最高水準のそれ
でした。皆、必死に福祉をやっている人ばかり。

それでも。日本有数の障害福祉水準だという知多でも。
こんなことが起こる。

やり切れなさに。何かに押しつぶされそうな気持です。

実力以上のことは出来ないけれど。一生懸命には。頑張ろう。
それがダウン弟君への弔いだと思います。

posted by toeda at 22:57| 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
胸の詰まるような思いがしています。
私どもの事業所も 早くグループホーム
ケアホームをといいながら
毎日があっという間に過ぎていき
まだ、手がつけられていません。
本気でやっていかなければ。
彼ら、彼女らの人生も
どんどん過ぎていってるのですから。
Posted by じゅん at 2009年05月17日 02:05
じゅん様>GH・CH作らなきゃって。思ってくださ
っているだけでも有り難いですよ。

単価高いからホームヘルプしかやらない事業者とか。

土日・夜間働きたくないのか。日中系しかやらな
いで、親亡きあとをまったく考えないくせに、
そこの障害のある方達を「仲間」とか言っちゃっ
ている人達とか。

気付きすらない人が。ごまんといますからね。

本当に。気付いて変わって欲しいですね。

って。期待薄だから。まず自分が頑張ろう。
Posted by とえだ at 2009年05月19日 00:54
つらいですね。。。
よほどの事情がおありだったんでしょうね〜

今の三田市なら、私がいなくなれば、入所以外考えられません。
だから何とか、「家」を作りたい、とあせっています。
娘は重度重複障害者です。
ケアホームでも対応が難しいようなので、
数人で家を建てて、ヘルパーさんにたくさん入ってもらって生活できないか、真剣に考えているんですが、どう思われますか?
Posted by 浩美 at 2009年05月23日 01:21
浩美様>ヘルパーが確保できれば。可能でしょう。

でも。ヘルパーが1時間でも途切れちゃダメですよね。

それを。契約ヘルパーステーションが確約するでしょうか。

普通無理ですよね。夜間もだし。

だいたい。そんな大量のホームヘルプの支給決定
行政が出すかどうか。出している街もありますが。

遠回りでも。まず、昼間の場。そしてヘルパー
事業所。

最後にケアホーム。

ひとつずつやるしかないと思います。
Posted by とえだ at 2009年05月26日 16:59
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