虎蔵は、今でこそ、14歳となり、おじいちゃんになって、だいぶ痩せましたが、太っていた時には、8.5kgもありました。
特に、何をした訳でもないのですが。なんか、巨大猫になってしまいました。
虎蔵は、僕が仕事を始めた年に、道路の真ん中でうごめいていたのを保護しました。
その日、働いていた施設の配達で、仕事を頂いている工場に向かっていました。
何気なく、道路を見ると、何やら、生き物が道路の真ん中で、うごめいています。
「もっ、もぐらか?」
僕の手のひらほどの大きさの生き物でしたので、僕は、その生き物がもぐら
だと思い込みました。それにしても。もぐらは、日に当たるとまぶしくて死んじゃうはず。
確か、子どもの頃に読んだ絵本にそう書いてあった。
けげんに思いながらも、道路の真ん中に放っておいては、いつかひかれると、後ろの車に
クラクションを鳴らされながら、僕は車を止め、その物体を保護したのです。
「なっ!ね、ねこだ!」
その物体は、まだ、へその緒がついているような、目の開いていない猫の子でした。
その日から、僕の育児が始まりました。夜中でも3時間おきにミルクを作って飲ませ、
お母さん猫が舐める代わりに、僕がおちんちんをティッシュでこすって排尿させ、
そりゃもう、大変。虎蔵を手のひらに乗せて、そのまま寝込む毎日でした。
そんな努力の甲斐あって、いや、頑張りすぎたのか、虎蔵はすくすくと育ち、
立派な
どうですか?全盛期のこのお腹。(−。−;
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彼は、目が開いた時に、初めて見たのが、僕だったので、おじいちゃんになった今でも、
僕を親だと思い込み、僕の手の指をちゅ〜ちゅ〜吸いながら、毎晩寝ています。
僕も、彼の頭をぐりぐり。足元には、八兵衛。そんな状態で、毎晩寝ているのです。