2013年11月06日

愛知発:既存建物活用のホーム設置基準を「建物規制から安全対策重視に変更」する案

障がい者ホーム設置が進む「老障介護」対策の大きな一歩!


愛知県庁がやりました。素晴らしい!(T_T)

粘り強く根回し根回ししてこの案を作り上げてくださった障害福祉課の皆さん。

建物規制を緩和するとして、それでも命を護るソフト対策をどうすればいいのか。
一生懸命にアイディアを出して下さった消防の皆さん。

そして何より、建築基準法が命を護る法律だとして、それを規制緩和しながらも、
住む人に不利益が生じないように、ギリギリの判断を重ねて下さった建築部の皆さん。

本当に、ほんとうに。ありがとうございました!

愛知県内の既存建物活用のホーム設置基準を。

「建物規制から安全対策重視に変更」する案が整理され。

パブリックコメントが始まりました。

これが、その案です。
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既存の戸建て住宅をグループホーム等として活用する場合の取扱い(案)

http://www.pref.aichi.jp/0000065776.html

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愛知県は、障がい者のグループホーム・ケアホーム設置が全国でも下から数えて
○番目という位、遅れています。

全国だって、団塊の世代が障がいのある子どもの介護負担に耐えられなくなっている
ことを考えると、まだまだホームが不足しているのに。

そのことを重く受け止めた大村秀章愛知県知事は、知事になるマニフィストで、
このように掲げています。

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県有地等、公有地を最大限活用して、民活で障害者福祉施設、事業所、
グループホーム、ケアホームを4年で倍増させる

大村ひであき知事 HPより http://www.ohmura.ne.jp/profile/manifesuto/
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その対策のひとつがこの案なのだと思います。

大村秀章知事の意向が強く働いて、この動きになったと聞いています。

国会議員時代から、福祉には並々ならぬ力を注いで下さる人です。

本当に、ほんとうにありがとうございます!


障がい者のホーム設置が飛躍的にしやすくなります。

この案を愛知県庁のホームページからダウンロードして頂いて、読んでいただくと。

この案が施行されると既存の建物を活用してのホーム設置が。

今までを考えると涙が出るくらい、無駄なお金をかけずに出来ることがわかります。


そして、それと同時に。建物の規制を緩和するのと引き換えに。

避難訓練など、ソフトの対策が強化され。

事業者は防災に対しての備えを強化しなくてはならず。

利用者には、さらなる安全安心のホームが提供されるようになることもわかります。


準耐火の防火壁を家中の壁を剥がして入れ直せとか。廊下の幅自体を変えろとか。
階段をもう一つどこかに作れとか。

多大なコストの掛かるリフォームが求められ。

既存の建物をホームに活用しようとすると下手すると新築よりお金が掛かっていたのが。

建物規制ではなく避難誘導などソフトの防災対策を強化することで。
ホーム設置を認めるという案です。

「愛知発:建物規制から安全対策重視のホーム運営案」

ということができると思います。


長崎や群馬の高齢者のグループホーム火災などを受け、ホームの建物規制が強化される
方向性に進んでいます。

また、いわゆるシェアハウス問題なども新聞紙上で大きく扱われ、
これもまた、建物規制を強める動きに拍車をかけました。

「木を見て森を見ず」

ホームの問題は、本当にこの言葉に尽きると最近思います。

建物が危ないなら絶対に燃えない建物にガンジガラメの規制ですればいい。

そんな方向性に今の世論や国の動きは感じられます。

規制、そればいいですよね。燃えない建物にみんな住んだらいいですよね。

でも。でも。でも。でも!

じゃあ。人口が減って空き家が増えていく我が国で。

既存の建物はもう、みんな危ないから活用しないのですか?

そうだとすれば、住まいに困っている高齢者や障がい者や生活困窮者全員分。

国や地方自治体が危険性の排除された、ピカピカの住まいを用意しますか?

超少子高齢化が進むこの国で。アベノミクスがそのマイナス影響を打ち消して。

ガンガン、新築のホームを、入所施設を。建ててくれる金が出てくるのですか?

無理でしょうが。


結果的に新築建替えでしか問題解決しない建物基準の規制強化ではなく。

「既存の建物を安全安心に活用する工夫と知恵」

それこそが、今、我が国の英知を結集して議論されるべきだと思います。

それが、国でやれないとして。

愛知県は、それをやった訳です。


新聞、テレビなどメディアの皆さん、「そこんとこよろしく!」です。

どうも、こういう動きをただ単に危険性が増す動きだと捉える短絡的な
問題の掘り下げが底浅いジャーナリストがいるみたいなので。。。


国からの圧力で。この愛知の英知が否定されないことを切に願います。

むしろ、この想いが。

全国に広がり、他の県も追随する運動になることを祈り続けます。


福祉施設の設置基準は原則的に地方分権一括法で都道府県事務になったということで。

だから愛知だけじゃなく、鳥取県なども同じような動きをしています。

愛知県のように。国が何と言おうと県民に必要なことならぶれずに動く首長と。

それにきちんと応える自立心ある有能な自治体職員を。

県民がきちんと支えれば、きっときっと。どの県でも出来ることだと思います。

そして、関係者皆で頑張って。ソフトの対策で安全安心が作れると証明出来れば。

これまた、心ある国の政治家や行政の方が。それを国の流れに取り込みなおすでしょう。

これこそ。地方分権のあるべき姿だと思います。


「愛知県の頑張りをみんなで応援しよう!」

喜びがぬか喜びになる可能性もまだあるんだった。。。(^_^;)

まだ、この案は、パブリックコメント、広く愛知県民から意見を聞く段階です。

反対意見が多ければ、当然、差し戻されます。これは避けたい。

賛成意見が多ければ、すぐさま施行。そのためにパブコメ送りましょう。

年明け早々施行で、来春から運営のホームに間に合ったらいいなと。

個人的にはそんなスピード感での運用に期待をしています。

「賛成!愛知県・大村知事ありがとうパブコメ」送ろう!

賛同頂ける方は:意見記入様式に意見を記入して送ってください↓

http://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000065/65776/ikenyoushiki.pdf

↓こちらが送付先です。

ファクシミリ 052-954-6920

電子メール shogai@pref.aichi.lg.jp


愛知県内の政令指定都市:中核市はやらないみたい?

久々のBlog更新で、長文で、息切れが。。。((+_+))

この案ですが。愛知県の案ですから。福祉施策の自治権が愛知県から離れてある。

愛知県内政令指定都市や中核市は。

独自にこれに追随すると決めて。案を作らないと。同じようにはならないです。

同じような施策を先進的に進めている福島県で。
郡山市が福島県案に習いながら、これまた独自に制度化しているのと同じことですよね。

僕の知る限り。愛知県内の政令指定都市、中核市で。

県と歩調を合わせてこの案を施行する自治体はありません。

残念ですねぇ。同じ愛知県人なのに。。。

この恩恵を受けられる県民とそうでない県民に別れちゃうなんて。。。


大都市ほど。

マンション一棟全部にスプリンクラー付けろとかっていう話になっちゃうので。

この案の施行が必要なのだと思うのですが。。。


政令指定都市や中核市の。特に当事者団体の皆さん!

自分の自治体の特に首長に。

愛知県と歩調を合わせて、この案を施行して下さいという申し入れを。

今すぐにでもするべきなのではないでしょうか?


僕が理事長を務める社会福祉法人むそうのケアホーム(共同生活介護)には、
知的にも身体的にもかなりシビアな方々が多く入居されています。

彼らを見ていて。それはシビアな障がいを抱えている人でも。

やはり親元を離れて暮らすということは、その人の自立心を育て、
自信がプライドを形成し、精神的に大きく成長をさせます。

その変わりようと自信に満ちた大人になっていく表情を見ていると。

親亡き後ではなくて。
出来る限り若いうちに障がいが重くても皆一度は親元を離れて暮らして欲しいと思います。

そして、ホームが終の棲家ではなくて。
その先の一人暮らしや愛おしい人家族を作っての生活に。

意気揚々と。キラキラしながら巣立って行って。

年老いたらまた僕達も必要に応じて関わらせて頂き。

最期の時間を。想い出を振り返りながら、最期のさいごまでさらに重ねながら。
過ごしてくれたらうれしいなと思います。

そんなことが。すべての人に当たり前に保障される街に。
なるように。出来ることから着実に頑張りたいですね。

12月8日(日)に名古屋市で。ホームに関する勉強会を。

日本地域共生協議会主催で、行いたいと思っています。

この時に。この案も含めた様々なホームに関する情報を共有したいと思っています。
posted by toeda at 18:20| 愛知 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本地域共生協議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
今回の話題は、僕にとっても我が法人にとっても非常にタイムリーな話題です!!
愛知県かっこいい!見直しました。

我が法人もやっと親御さんが子どもの将来について、ホーム建設についての会を立ち上げたところです。しかしながら、「一人1000万出せ」「20人収容できるようなホームを!」なんて言い出しておりまして、なにやらきな臭くなってきているところでした。
日進市は地区によっては、高齢化が進み空き家になっているところも多く、既存の建物を活用することができれば、地区の活性化と障害者の暮らしの場の確保が進められそうなところがあります。

最初のホームが棚ボタ的な補助金があって、新築で立てれたものですから、親御さんはどうも新築にこだわっており、僕としてもその流れを変えたいと思っていたところでした。
まずは、今回の案を周知してできる限り意見を提出していただくよう働きかけます。
もちろん僕もですが。

PS:求めていると、ヒントや答えが見つかるものですね。ありがとうございます。また、いつかお会いしましょう。
Posted by 興梠精視 at 2013年11月07日 00:14
興梠精視様>現状では、保護者の方に多大な負担を
して頂くしかないですよね。

でも、そうなるとお金のある家の子どもしか地域
生活が出来ないということになります。

そして、親が金を出すと、運営にまでいろいろ口を
出し、当事者主体ではないホームになってしまいます。

知多で山田優さんがホームを始めた頃に、
お世辞でも立派ではない物件だったので、
何か考えがあるのかと聞いたら。

当時は家賃補助なんてなかったので、本人に
負担をあまりかけられないから安い物件を使う
と言っていたのと。

あまり立派なホームをはじめに建てちゃうと、
それが基準になって、次からのホームの物件的
ハードルが上がっちゃうから、
暮らしが楽しめれば、そこそこの物件でやった
方が、ああ、あのくらいの家を見つければいい
んだとみんなが思って、多くのホームが出来る
だろうと思うと言っていました。

平成元年のホーム制度創設の頃に、すでにそう
思っていた山田さんはすごいなと。

最近時々、思い返します。

建物は、本人の障害に配慮されないといけないと
強く思いますが。

それは、新築とか豪勢とかということではなくて。

音刺激に弱ければ防音。
光刺激に過剰反応するなら雨戸やライトの配慮。

そういうことでいいのです。


また、そんな話をしましょうね。
Posted by とえだ at 2013年11月08日 03:18
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