自立支援法の見直し作業本格化!昨日は。自由民主党本部にて。社会保障制度調査会 障害者福祉委員会が行われ、障害団体のひとつ
として、全国地域生活支援ネットワークとしても発言しました。
自民党勉強会.pdf当日の資料です。自立支援法の見直しを通してネットワークとして、
これらの項目を主張していきます。
相談支援体制の構築やケアホーム単価見直しなど、地域福祉の根幹に
関わる部分を強く主張する団体がないので、特に力を入れます。
昨日。とりわけ強く主張したのは、相談支援体制についてです。僕は、相談支援体制はケアマネの仕組みをごまかしでなく、個別給付
の事業にして、制度化するべきだと考えています。
事業者すら理解できない自立支援法の仕組みを利用者がみんな理解
することは不可能でしょう。
そうだとすると。個別にその方の状況を整理して制度利用に導いて
くれる相談支援者が大量に必要だと思います。
市区町村の障害福祉担当の人は、本当に皆さん残業残業で頑張って
いるけれど、いかんせん、事務作業が多過ぎて制度の説明までは
やれていません。
年末に1200億の追加措置があり、利用者負担が大幅に減免されたの
に、その情報が届いていない人がたくさんいて、未だに自立支援法
の反対運動をしている有様です。
まずはそこを相談支援をしっかりすることで改善するべきでしょう。
自立支援法の円滑施行のための特別対策.pdf大きな議論のポイントになったのは日割りを月割りに戻すかどうか。多くの団体が、利用者が休みの日に職員は確保されていて、それに対
して給料は払う訳だから、利用者が来ても来なくても月割りで介護
報酬を払う仕組みに戻してくれと言っていました。
そりゃ。働かずに給料もらえる方が。僕も事業者としてはいいです。
でも。介護報酬を日割りにしたことで。
利用者の一日単位のサービスの選択権が生まれ。
親が具合が悪く本人は元気な方がいたとして。
親が連れて来ないんだからということでそのままにしていた事業者が
日銭になったら、送迎を始めて本人をベッドまで迎えに行き始めり。
週に3日しか仕事がなく、その他の日は家にじっとしていて、週の2
日だけ施設に通えないかと思っていた人がいたとして。
今までは行政からすると月払いで満額事業者に介護報酬を払うとする
と毎日行かない人の施設利用を認め難かったのが、日払いなので
認めてくれたり(日中活動月10日の支給決定とか)。
年を取ってきて、作業中心の施設の活動に5日間参加することが困難
になってきた方が、週末の1日はアート活動をする他施設に通うこと
にして組み合わせで対応するようになったりとか。
僕が知っているだけでも。
日割りは利用者にとっては、すごくメリットがあると思うことが
実際に起こっていることを見聞きするのです。だいたい。障害福祉だけが月払いが認められるとすると。
介護保険事業者の皆さんはどう思われます?腹が立ちません?
当たり前に日払いでやってますもんね。定員があるとして、利用者が
定員ギリギリになるようにマネジメントにすごい努力されていますよね?
いろんな意味で。日払いを月払いに戻すのは。問題があると思います。
理想は。日払いは堅持し。事業者が休みの分も保障して欲しいと言う
のは。特に毎日予定した人員が活動に来るかどうかわからない精神の
施設などではかなりもっともな意見ですから。
日払いの介護報酬をもともとの1.2倍にして、0.2の増額のとこ
ろで、休日分の保障もするということでしょう。
介護保険のデイなどは、日払いにするタイミングで報酬を増やしてか
ら日払いにしているのに、自立支援法では減らしてから日払いにして
いますから。そこは事業者団体の言い分も一理あります。
特に。当事者団体がこの日割りの堅持を主張しないと。事業者団体は、利用者に選択をさせず抱え込みたいという思いも含
めて。
しきりに日払い・利用者の選択権の堅持を主張している僕達ネット
ワークを事業所の収入を減らす悪者、厚生労働省の手先に仕立て上
げ、攻撃してきます。
その延長線で、また、一生一事業所に「お世話になる」抱え込みの
介護報酬月払い方式に戻りますよ。
可能性大でしょう。今の障害団体の雰囲気ではね。
それでいいんですか?利用者の皆さん?
自立支援法をより良いものにする秋。よく考えて頑張らなきゃです。