2010年09月13日

10月3日(日):東京で行動援護環境研究会!の巻き

行動援護対象の方の暮らし全般の環境整備を考える会に!

育っていったらいいなぁ。制度を前向きに変えるムーブメントになったらいいなぁ。


そんな想いを込めて。

10月3日(日)東京駅前、TKP・東京駅ビジネスセンター・カンファレンスルーム29B にて。

13時〜18時(その後交流会あり)の予定で。

行動援護環境研究会(準備会)の第1回の会合を行います。

10月3日行動援護環境研究会準備会.pdf

自立支援法廃止というアナウンスに。

何となく、障害福祉全般が立ち止まった感じになっちゃってますが。

自立支援法は、当面、続いていくわけだし。平成24年4月には、その全面見直しがあるはずだし。

だって、総合福祉法が順調にできたと仮定しても、その施行は平成26年4月だしね。だし。

ねじれ国会で自公が強くなり、自立支援法の大幅な内容改訂は新法でも不可能になったしね。だし。


そう思うと。粛々と。必要な見直しへの議論はやるべきだと思うのです。


行動援護。僕個人としても、移動介護の縮小版と揶揄される、現状は満足していません。

ケアホーム内の見守り・危機回避、就労場面での見守り・危機回避。

何より、障害に気づいたばかりの子どもの家庭での行動援護。親への療育も含めたサポート。


そういった、段階に。

行動援護の実態を近づけたい。そのための理論整理が、運動がいる。

そう思っているわけです。


まずは。行動援護の成立過程と現状把握をしよう。

その上で、今後、この概念を生活全般に広げるにはどうするのか、その道筋を展望しよう。

そういう会です。


いつぞや、このBlogで約束した、ノースカロライナ州アルバマーレの実践報告もします。

誰でも参加可能です。ぜひ、興味のある方は、ご参加下さいね。
posted by toeda at 14:18| 愛知 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 行動援護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

面白い切り口でしょ?の巻き

GHA行ってきました!報告会 in 高槻

ノースカロライナ:アルバマーレに行ってきた報告会。


昨年12月に。自閉症のグループホームなどの調査で行ったやつ。

http://hiromoto.seesaa.net/archives/20091202-1.html

http://hiromoto.seesaa.net/archives/20091204-1.html

http://hiromoto.seesaa.net/archives/20091213-1.html

どこかでちゃんと報告会しないとねということで。


高槻にて。開催決定!

100312CHセミナーチラシ.pdf

僕は、コーディネーターですわ。

ティーチ的には、小林先生がばしっと。

日本のケアホームの構造化について、はるにれの里さんが報告し。

http://hiromoto.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%82%CD%82%E9%82%C9%82%EA&vs=http%3A%2F%2Fhiromoto.seesaa.net%2F&fr=sb-sesa&ei=Shift_JIS

積水ハウスが、住宅メーカーにおける行動援護的対応の僕達との共同
研究の報告をし。

かなり。

自閉症、発達障害関係者には、インパクトのある内容になったと思います。

ぜひ。ご参加下さい。
posted by toeda at 15:38| 🌁| Comment(11) | TrackBack(0) | 行動援護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月13日

ボケている場合じゃない師走なのにの巻き

in America GHA報告 第3弾!

地域協働編! もう、帰ってきて1週間。いまだダル眠い。。。

GHA研修。コミュニティー密着型の支援ということも今回注目のポイント。

アルバマーレ.JPG

GHAとアルマバーレの他の機関との関係も学んで来ました。

これは、アルバマーレの中心部。人口約16000人の街。
レンガ造りの教会と歴史ある市役所などが並んでいます。

商工会会頭.JPG

まずは、「モーニング!」しながら、商工会議所へ。
会頭自ら、応対して下さいました。

商工名簿.JPG

商工会の名簿にコミュニティーグループのページが。

福祉含めた市民活動団体の全部ではないけれど、かなりが、商工会議所
の会員であるとのこと。

会頭自ら、商工会に例えばGHAが参加することで、こちらは障害者雇用
をしたい時に相談に乗ってもらえるし、GHAも仕事が欲しいとして、
いろいろな仕事や出会いを探せるので、とてもいい関係だと言っていました。

ドーン・アレンが会議所の理事になっていたりして。。。すごい。

普通に。街の大事な産業と捉えられているし。GHAもその責任をきちん
と果たしているんですね。感心。

むそうも商工会には、参加しているはずだけれど。
まったく利用者で。主体的役割は果たしていないからなぁ。

保険屋.JPG

ここは、メインストリートにある保険屋さん。

様々な保険の総合代理店みたいな所なので。GHAに必要な保険を必要な
リスクマネジメントに合わせて提案してくれるそうです。

車はあそこ、ボランティア保険はあそこ、飲食の損害賠償はあそこ、
事業の損害賠償はあそこなどと。。。いちいち加入し、訳わからなく
なったりしない訳です。いいなぁ。日本にも欲しいエージェントだ。

銀行.JPG

保険屋のお隣が銀行。小さな町は便利ですよね。(*^_^*)

GHAが必要なお金は、信用調査はありますが、少額から大きな資金ま
で、いつでも、できる限り迅速に用意しますとのこと。

福祉医療機構を民主党がぶっ壊しそうだし。
日本の福祉事業所も、このような関係の銀行を作らないとですね。

それにしても。日本の信用金庫は、ダメだなぁ。
地元のためなら多少のむちゃはすると。この銀行マンは胸を張っていた。

そういうガッツある地域志向の信用金庫がどれだけあるかなぁ。

ちなみに。知多信用金庫も半田信用金庫も。まったく話にならず。
いつも、相手にしてもらえません。ふわりもむそうも。

結構、お金預けてるのにね。(^_-)-☆ 

議会.JPG

アルバマーレの議会です。来年にはもっとビックな議会になる予定。

市長さん自ら、ウェルカムです。

「GHAがあると。自閉症の方がアルマバーレに集まってきます。
そうすると、補助金が来て、その補助金で雇用が生まれます。

また、自閉症の方の家族が住んでくれて、人口が増え、税収が増えます。

障害のある方達が、街で働いたり、イベントをしてくれたりして、
街を元気にしてくれます。」

「GHAは、アルバマーレの大事な存在なのです。」

市長さんが!自らそう語るのですよ!

日本だって。例えば半田市が25%負担して障害者福祉をやると。
県が25%、国が50%持ってくれて。

障害者に。半田市が1億使うと、3億円県と国がONしてくれて。

それで、むそうスタッフが雇用され、市民税払い、空家を借り、商店街
で買い物をし、イベントをやり、むそう観光客を年2千名以上呼び。。。

それなのに。福祉なんてたくさんやるとマイナスになると思ってない?
ましてや。産業のひとつなんて思ってないわなぁ。

だから、独自基準をしこしこと作り。
ホームヘルプの給付制限なんてやっているんだわ。($・・)/~~~

産業と言うと言い過ぎかも知れないけれど。

公共事業誘致ではあるよ、福祉サービスは。

この市長さん凄いわ。(/_;) 戦略的に福祉を産業として街づくりしてる。

YMCA (1).JPG

YMCA(日本にもありますよね http://tokyo.ymca.or.jp/ )の責任者
がGHAの理事長さんでもあります。

「力強い子ども・家族・地域を作ります!」がミッション

YMCAプール.JPG

ここは、様々なスポーツプログラムがあり、GHAの利用者達も参加して
います。

また、ここで、タオル畳んだり、掃除したりというボランティアを
利用者の人達がしています。

このような社会の中のボランティアワークをして、体験を積んで、
そこから就労に向かうとのこと。

雇用契約にこだわらず、まず、社会に出す。大事な視点ですね。

GHA本部.JPG

GHAの本部事務所です。なんと、使わなくなった葬儀屋さん。(+o+)

夜のひとり残業は不可能か・・・

長く借り手がなかったとのこと。
街の福祉的再生はAmericaでも行われているのですね。

協働PDF.pdf

むそうの協働イメージです。このようにいろいろなセクターと繋がり
たいな、繋がってますの図。

GHAでもそうですが。地域で暮らすというのは、地域に拠点があるとい
うことではなく。

地域社会に貢献し、支えられている暮らしということだと思います。

そういう関係を丁寧に紡ぐ力量こそが。
地域福祉事業所の真価なのだと思うのです。

posted by toeda at 19:11| 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 行動援護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

彼らにはやっぱりオーダーメイドハウスやわの巻き

in America ホーム編!

行動援護対象者のホーム研究も。今回の訪米の大きな目的のひとつ。

GHAのホームをいくつか見学させて頂きました。

噛まない視覚支援.JPG

「噛んだりぶったり、頭突きなんて、しないでね❤」視覚支援。

なかなかシビアな人がいるんだなぁと。ちょい緊張。(/_;)

マネキンの部屋.JPG

緊張を切り裂くように! うわぁ! なまくびぃいぃ〜!(;O;)

ハサミとブラシもあって。美容マニアな方の部屋とのこと。ひぃ〜。

ツリーの部屋.JPG

一転、キラキラ夢の国ルーム !(^^)!

ここの住人さんは、光るきれいなものが大好きだとのこと。

自分でビーズなどを糸に通してアクセサリーにして売るのが仕事だと
言っていました。マーケットなどで売るそうです。

制作したアクセサリーを誇らしげに見せてくださいました。

趣味が仕事になっているって。素敵ですよね。

ホームのワークシステム.JPG

キラキラルームの方の。ホーム内での生活のワークシステム(予定の
視覚支援)です。

ダイエットのための食事に関するワークシステムなんかもありました。

ホームの間取り.JPG

キラキラルームのあるホームの間取りです。
真中にスタッフルームがあって。4つ住人の部屋があります。

昼間はほぼ、マンツーマンで支援がつき、夜はひとり夜勤という体制の
ようです。

部屋ごとにキッチンと、風呂、トイレ。
自閉症の方が共同生活する場合。個別性を高めた方がいいですもんね。

むそうの新しいホームも。各部屋毎に風呂トイレをつける設計なので
すが。やっぱり正しい方向性ですね。

電飾の部屋.JPG

電飾ルームです。(*^^)v 窓枠に何本もライトアップ電飾が。
部屋の住人さんが暗くして電飾のキラキラ
を楽しむのが大好きとのこと。

ひとりスヌーズレンですね。

ジュースの視覚支援.JPG

キッチンに貼ってあったジュースを飲むまでの視覚支援。

自閉症の方達は、言葉を理解するのが苦手の人が多いです。

このように見てわかるように、マニュアルを作ってあげると、
自分でこれを見てやれるようになります。

うんぷうのラーメンチームなどもこのような視覚支援で、ラーメン作り
を覚えていきました。

黒板の部屋2.JPG

今回、一番感動した黒板ルーム! \(◎o◎)/

黒板の部屋1.JPG

落書きが問題行動だとされていた人の部屋。

GHAスタッフは。「思う存分書いたらいいじゃない」ということで。
壁もベッドも。すべてが黒板状になっている部屋を作ってしまいました。

まず、彼らの行動を前向きなものに変える環境整備をして。
精神的なゆとりを導いてから、様々な生活体験を積み上げていく。

それがGHAの、ティーチプログラムのやり方なのです。

「彼らなりのライフスタイル、彼らなりの文化があって何がいけないの?」

ドーン・アレンは、こんなこと、当然のことだと言います。

ふわり・むそうの実践で。彼らの文化を優先して支援していると。

彼らをフツウの人間にトレーニングして変えられると言っている。
僕に言わせれば実はなんの専門性もない「専門家」達が批判してきます。

やっぱり。僕達のやり方、考え方は間違っていなかったと。
この部屋をみて、感動しました。

唾を吐くなら吐くとして、叫ぶなら叫ぶとして。
そのためにどんな環境整備をするのか。

生活が満たされた楽しいものになった時に初めて。
彼らの心はさらによりよい世界を求めて、伸びていくのでしょう。

みんな違っていい。それぞれの暮らしがあっていいのです。
posted by toeda at 21:10| 🌁| Comment(7) | TrackBack(1) | 行動援護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月02日

遠いなんてもんじゃない!の巻き

Good morning, everybody!

アメリカ:ノースカロライナから中継です。こちらは今、朝の8時。

いやぁ。時差ボケ。食事もまったく合わないし。

中部国際空港→成田→ダラス→シャーロット→アルバマーレ 約20時間

飛行機嫌いの僕が。百聞は一見にしかずやろうと一念発起。
自閉症支援のティーチプログラムを勉強に先進地アメリカに来ました。

メジボブ.jpg

夕べいきなり。ノースカロライナ大学TEACCH部部長であられる
ゲーリー・B・メジボブ先生とごはんを一緒に。


いやぁ。いいお人やわ。フレンドリーで。

今回の旅の目的は。アルバマーレにあるGHAという自閉症の地域支援を
している団体の見学・調査。

むそうも。シビアな自閉症の方の支援は四苦八苦してますからね。
ちゃんと。体系立てて、どうしたらいいのかを学びたいと思います。

GHA紹介HP: http://www.kawasaki-m.ac.jp/mw/exte/teacch2007albemarle.html

農場.JPG

まずやって来たのは、GHAの農場。様々な禁止用語を言われたり、行動
制限をされたりすると、中々落ち着いたルーチンで暮らせない人のため
の「ホーム付き農場」とも言うべき場所です。

アレン.JPG

サングラスをかけているのが、GHA責任者のドーン・アレン。

通訳は。来年むそう就職予定・現在ウィスコンシン大学4年石井ちゃん。
こっちで合流して。一足早い研修と言うことで。通訳してもらってます。

佐々木正美先生の自閉症の入門書を大学の友達からもらって読みました!
な石井ちゃん。ドーンやメジボブがどんな人か知らず、「ハーイ!」
とやっています。

いつか。。。これがどんなすごいことか。。。わかる日が来るかな。

畑.JPG

畑に。オレンジの旗が立っていますよね。
この旗の間隔で、ひとつの単位として。
水やりなどをしてもらうとのこと。なぁ〜るほど。

これなら、曖昧な水やりという作業も。自閉症の方に単位としてきちん
と伝わりますね。旗5個を3列水やりみたいな。

うま.jpg

農場は。畑でブロッコリーやピーマン作り。鶏を飼い。ハーブ育て。

アニマルセラピーとして、ヤギや馬を飼っています。

ねこ.JPG

にゃんこフードにも視覚支援。(^v^)

動物を世話することで。自閉症の人達の中に誰かをケアするという心が
芽生えていくそうです。

動物は。人間より誠実ですもんね。愛することのトレーニングには。
ここからがいいのかも知れませんね。

ホーム.JPG

これは。農場の中にある5人のグループホーム。でかい!

さらにシビアな人2人で暮らすホームも。特別に見学させて頂きました。

このホーム付き農場の人は。このホームで暮らして、昼間は農場で様々
なトレーニングを受けます。

まだ、収益性は重視していないとのことでしたが。生産物は街のファー
マーズマーケットなどに出荷して、収益で皆でパーティをしたりする
そうです。

農場で散歩をしている女性と支援者に。何を持っているのかと聞いたら。

手に持っている緑の棒状のカードを散歩中のキーになるところに、
差しながら歩いているとのこと。

この棒をいくつ差したら散歩が終わりだよねということと。
棒を差して回ろう!ということで、目的をはっきりさせるのと。

その二つの役割を期待して。緑の棒を使っているようでした。
これって。外出支援などでも、なんか応用できそうですよね。

今日は、さらに企業の厨房で自閉症の人達が働く様子などを見学し、
なぜか、アルマバーレの市長さんとごはんを食べます。

また、レポートしますね。

いやぁ。農場のんびりしていいわ。
むそう農業部も。もう少し整理するといいなぁ。

半田市は。農場内にホーム建設するとして。福祉目的だから農地転用
を積極的にするなんて良識はないだろうなぁ。

南知多町や美浜町と話し合って。農業振興の役割も担って。
知多半島の南部地域に同じような展開をできないかなぁ。

自閉と発達障害と精神の人などのファーム。楽しそうですよね。
posted by toeda at 22:26| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 行動援護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする