2010年06月23日

Hiromoto Toeda Archive(とえだ図書館)を作った!の巻き

http://toeda.info

[Hiromoto Toeda Archive]なるものを。作ってみましたわ。

まあ。とえだ図書館みたいな。そんな感じ。

最近。いろいろな人に会うのですが。

僕の人生も24時間しかないし。。。


お手数お掛けして申し訳ないのだけれど。。。

「とえだ」について。予習してから来てくれると。

もっといい時間が過ごせるのにって思うこと度々。


で。このとえだ図書館。開館です。


整理しながら。俺って、こんな暴走してたんだぁとか。

こんな言い方ないだろうとか。

これは事実誤認・不勉強だろうとか。


すごい未熟で。いっぱい間違っていて。えらい粋がっていて。

恥ずかしくて、はずかしくて、ハズカシクテ・・・・・・・


そんなこと、たくさん見つけちゃいましたが。

その時の僕も僕だし。その時の僕の精一杯でそう思ってたんだろうと。

特に修正することもなく。そのまま公開しました。


特に。リアルタイムに僕の走っている過程を見ていなかった。

同じ道を志してくれた、若い人達に贈りたいと思います。

いろいろあるけれど。表現のうまい下手はあるけれど。

僕の想い、志はずっと変わっていない。


一緒に。いい夢見ようぜ。


クオリティーにまだ、かなり難ありで。永遠の不完全コンテンツですが。

気になっている所を直していると。

永遠に未公開コンテンツになりそうなので、えいっ!と公開です。

今後も。修正を加えつつ、新しい「とえだ」も順次公開します。
posted by toeda at 20:44| 愛知 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月16日

寝る暇も惜しんで頑張っているけどなの巻き

昨日。ひとつの通夜に行ってきました。

僕が、ふわりを始める直前。ヘルパーをしていたときに。

一緒に過ごしたことのある。ダウンちゃんの通夜でした。

知多地域障害者生活支援センター「らいふ」で修業をしていたある日。

ダウンのヤンチャな弟と自閉のぽっちゃり可愛らしい姉という兄弟に
会いました。

ヤンチャ弟がおもちゃの車を走らせてきて、お姉ちゃんにぶつけると、
お姉ちゃんは「イー!」と怒るのですが、弟には当たらず、じっと
目に涙を浮かべて我慢していました。

散歩で弟が遅れると、お姉ちゃんは振り向いてじっと待っていました。

お互いに。会話にならないのだけれど。通じ合っている兄弟でした。

その日。お姉ちゃんが、不意に立ち上がって僕のなぜか眉間にちゅうを
しました。

びっくりして。迎えに来たお母さんに話すと、お母さんもびっくりした
顔をして。けらけら笑って。

「大好きな男の人にするんだけど。初めて会った人にするなんて!」
と悪戯っぽい顔で教えてくれました。明るい素敵なお母さんでした。

そのお母さん。その後、ガンになり、亡くなりました。

それでも。お父さんは、二人を手放しませんでした。
知多のとても心のある福祉事業者達に支えられながら。
二人と一緒に。上手にサービスを使いながら。暮らし続けていました。

そう思っていました。

ところが。お父さんが自殺。ダウン弟を連れて行ってしまいました。

http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/090514_2.htm

その日グループホームから帰宅していたお姉ちゃんは、その場面に
いたのに、なぜか連れて行きませんでした。

なぜか。なぜか?

お父さんが人生を終えようと思った理由はわかりません。

でも。弟とお姉ちゃんの運命を分けたのは。どう考えても。

グループホームに入っているお姉ちゃんとそうでない弟。

その違いに思えてなりません。

むそうでも。同じような家庭状況の方がいます。

今年から。ギアチェンジして、いよいよケアホームに力を入れて行こう
と個人的に思っていたところですが。その意を強くしました。

焦ります。

半田市だけを見ても。昨年まとめられた障害者福祉計画をみると。

100名にも上る人が。甘く考えても10年以内に。
家族以外の生活の場を必要としています。
その見通しはまったく示されていません。

障害者自立支援法の理念で、一番欠けていたリアリティは。
「入所やめて地域で暮らすって言うけれど、社会資源ないじゃん」
ということだと思っています。

まず。やらなければならないのは。自立支援法の使い方。
とりわけ地域生活の社会資源開発についての学習なのに。

ありもしない社会資源を組み合わせるという「ケアマネジメント」
学習に終始するお間抜けな国や業界の状況。

このままでは。どんどん間に合わない、ひどい状況になる人が出ます。

第2、第3の事件が起こらないように。
地域づくり、社会資源開発を急がなければなりません。

とりわけ。確かに工賃倍増も重要だけれど。
何より、親以外の居場所。まずはケアホーム倍増。それが大事です。

この家族に関わっていた福祉チームは、僕が思うに日本最高水準のそれ
でした。皆、必死に福祉をやっている人ばかり。

それでも。日本有数の障害福祉水準だという知多でも。
こんなことが起こる。

やり切れなさに。何かに押しつぶされそうな気持です。

実力以上のことは出来ないけれど。一生懸命には。頑張ろう。
それがダウン弟君への弔いだと思います。

posted by toeda at 22:57| 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月10日

政治って、やばいのかなぁの巻き

自民党総裁選の後、解散。

そういうことのようですね。10月末には衆議院選の投票ですね。

出揃い始めた、各候補の政策を見ていると。

与謝野さんに1番、共感します。

何より。消費税を上げると言っていること。
それを社会保障目的税にすると言っていることに共感します。

少なくとも。じりじりどころか。かなりの勢いで精神障害の方の福祉
サービスが増え。それに連動するだけの財源確保の筋道が見えない、
今の障害保健福祉の分野においては。

消費税上げて、それを財源にしてもらうことが。一番リアリティーある
提案だと個人的には考えています。

そうしないと。財源は増えずに、利用者の人数が増えるので。
一人当たりの給付上限額が締め付けられて行くはずです。(−−)

もちろん。消費税は、弱者に厳しい税の取り方ですから。
そこへの配慮は当然の前提として。

それにしても。

振り返ると、障害者自立支援法の前提にあった介護保険の活用論。

あれをやっていれば、必要な財源は、多少の締め付けやコントロールは
されるにしても、とりあえずは確保されていたはずです。

利権に群がる、道路特定財源を巡る動きを見ていても。

福祉特定財源を作ってやるという政府与党関係者を皆で寄ってたかって
ひどいことをすると言っていた私達障害福祉関係者の反応は、
未だに理解できません。

特定財源作って金くれるというのに。ひどいって何なんだろう?

利用上限があるとかないとか。移動介護があるとかないとか。
そもそも利用者負担がいいとか嫌だとか。

お金が先にあって。分配が決まるのです。分配ができるのです。

獲物を前に。皆でその分配を巡って争っていたライオンが。
気がついたらその獲物をハイエナに持っていかれるみたいな。
そんなお間抜け感が抜けないのは、また、私がオカシイのでしょうか。

今年は介護保険の報酬改定です。

報酬改定はされても。障害者自立支援法の報酬見直しはされない。
そんな事態にはならないと思いますが。心配です。

それにしても。政治ネタのコメントはさすがにないですね。(^^;

やばいですか?政治ネタ。

僕は。福祉は所詮、税金ぶら下がり委託事業ですから。
その配分決定機関である政治と行政には、常に興味を持ち、
アプローチし続けないといけないと考えています。

posted by toeda at 13:27| 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

最悪の自爆テロだなぁの巻き

福田首相が辞めてしまうと。。。

障害福祉に限るとどんな影響があるのかとしきりに問う。

いろいろな政治家に会い、一緒に食事をしたりして。

すっかり政治が、生活に仕事に深く関係していると目覚めた立派な
むそう某職員に。私なりの見解を述べたのですが。こんな予測です。

まず。自民党総裁選ですよね。

小池百合子さんが個人的にはいいと思うなぁ。

もう。アメリカ並みに。マスコミ対策ができない政治家は通用しない
という問題だと思うのですよ。阿倍さん、福田さんの弱さは。

マスコミを敵に回して。あることないこと攻撃されて沈没ですから。

そういう意味では。マスコミ出身の小池さんは強いですよね。

東国原宮崎県知事が。マスコミの大切さと付き合い方の極意を多くの
政治家に教示していると思い、いつも感心しています。

でも。小池さんがいいというのは、選挙対策という意味でですよね。
それで勝ったりしたら。
小泉路線復活ですから。弱肉強食路線ですから。うーん。

首相候補で。一番、福祉政策に共感するのは、谷垣さんですよね。

野田聖子さんは、発達支援センターの設立などで動いて下さったと聞い
たことがあります。バリアフリー法の制定などにも熱心です。

総裁選が終わると。

国会開いて。首班指名して。新総理を決めて。国会を開いて。
選挙での争点になる事柄を整理して。何も成立はせずに。解散。

もちろん。障害者虐待防止法も成立せず。

年末年始に総選挙ということになるんでしょうね。

自民が勝っても。大勝はないから。2/3の衆議院での再可決も使えない
状況になり、参議院とのねじれは解消しないので。国会空転です。

民主が勝っても。これまた2/3越えることはないでしょうし。
そもそも寄せ集めの考え方が違う人の集団ですから。権力闘争も起こり。
今まで言ってきた、予算的な根拠のない政策と実際の政権運営との
不整合も問題となり。
相当、もたついた状況になるでしょう。

さらに。そう考えると。どちらが勝っても。公明党がキャスティング
ボードを握りながら、政界再編で右往左往。負けた方の政党が分裂。

右往している間に2月が過ぎ。左往している間に3月が過ぎ。

障害者自立支援法の見直しもできず。

春がやってくる。(T。T)

そう。僕は思っているのですが。。。
暗過ぎる未来予測でしょうか?
posted by toeda at 14:33| 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

不惑の大砲になれるのか!の巻き

あと一年で。不惑を迎えます。

今日は誕生日です。39歳になりました。

社会福祉法人設立を35歳で通過してから。

40歳までの5年は、自分の人生の方向性を見定める充電期間にと
思って日々を過ごしているのですが。

「社会福祉法人設立うつ病」もだいぶ癒えてきた感じで。

僕の人生を大きく意味付けるであろう出会いや出来事があり。

人として少しは丸みを帯びてきた気がします(体型かっ!)。

あと一年。いろいろ考え体験しようと思いますが。

最近。考えてみると。自分の想いで何かをやったときはうまくいかな
いことが多いなぁとつくづく思っています。

誰かから強く求められたときに。何か社会にお役に立てている。
それは間違いないなぁと。そう考えが深まっています。

そうだとすると。自分で主体的に40歳から何をするのかと悩んでい
ることが間違いなのかもと。

運命が向こうからやってくるのを。真っ白な心で受け止められるのか
が大切なのかもと。

そんなことを考える今日この頃です。

posted by toeda at 20:02| 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

あまり気は進まないが考えるの巻き

コムスンの問題を考えてみよう。

いろんな人にどう思うか?と聞かれるので。ここに書いておこう。

まずもって。

僕は個人的に。本物の福祉人と断定してもいいと思える、すばらしい
福祉マインドを持ったコムスンの社員と何人か会っている。

コムスンという大きな資本を利用して。介護サービスの届かない地域や
個人に介護サービスを届けたいと本気で考えていたコムスンの社員を
何人か知っている。

組織は個人の集合体だけれど。

やはり。その組織のミッション(社会的使命)を決める代表者の役割は
とても重要だと今回の件で再確認した。

いくらすばらしい個人的ミッションを持っている人がいる組織でも、
代表者のミッションが間違っているとこうなってしまう。

介護事業所の代表者は常にそのことを自覚しないといけない。

介護事業所が壊れるとき。
利用者と従業員の生活が一気に不安定になってしまう。
と自分の胸に諭す。

コムスンの譲渡先の動きもとても考えさせられる。

和民の渡辺さんが、まず、施設関係をやりたいと言った。
訪問系サービスはなかなか誰も手を挙げなかった。

今はいくつかの事業体をグループで受け皿にしての一括譲渡と言ってい
るけれど。

いくつか。わかったことがある。

ひとつは。やっぱり訪問系サービスは不採算なんだということ。

カリスマ経営者の渡辺さんをもってしても、不採算なんだ。
手を出したくないんだ。

時代の寵児折口さんをもってしても、水増し不正の数々を駆使しても
赤字を出してしまうものなんだ。

訪問系サービスはやっぱり「有償ボランティア価格」だと今回の件で
はっきりしましたね。仕事ではない。

厚生労働省はこの事実をどう考えるのでしょうかね。

政治家の皆さんは、この状態を放置して団塊の世代の介護をどうしよう
と考えているのですかね。

このままでは年金問題の二の舞。後10年してからひどいことになった
ことに気付いても遅い。目覚めよ国民!ですね。

ふたつめは。高齢者のサービスは施設サービスと在宅介護サービスが
連動していないということ。だから分割譲渡なんですよね。

一度施設に入ったら。一方通行。もう出られない。希望も聞かれない。
それでいいのでしょうか?

施設サービスも在宅介護サービスもきちんと連動して。
その方の状態に合わせて生活や介護を「選べる」「ケアマネジメントさ
れる」という介護保険創設時の理念やどこに?このままでいいのか?

みっつめは。いよいよ介護事業所も整理統合の時代に入ったと言うこと。

コムスンが潰れても。利用者も従業員もその地域からいなくなるわけ
ではないのですから。誰かが事業者に取って代わればいい。

社会福祉法人は潰れない。その神話もあっという間に吹き飛ぶ時代が
華々しく幕開けをしました。

その主役が資本だけ大きい事業所だということにうんざりあんぐり。

小さい地域密着型事業体を生き残らせることが僕は大事だと信じて
いますし、そのための準備をまったなしでしなければなりません。

一番気になることは。

介護保険制度の費用徴収者が市町村なんだったら。

運用を監査するのは、国でも県でもなく。
市町村にするべきだと強く再確認したこと。

もちろん。高齢化率は大きな偏在があるので。
国全体で介護費用を過疎地もきちんと回るようにバランス取るとして。

どのように運用し、どうチェックするのかは、一番介護問題を我がこと
として考えている地方自治体に任せるべきだと思う。
その方が。真剣に事業者をチェックすると思う。

さらに。おかしな制度運用でおかしな費用負担をさせられていても。
普通の利用者にはまったくわからない。

個々人が権利擁護を受ける仕組みと費用をきちんと国が考えていれば、
コムスンの不正なんてもっと早い時期に表面化したはずだ。

成年後見制度の費用をきちんと国が持つなどのことをしないと。
いつまでもだまされ続ける人が後を絶たないし、その費用の方が高く
つくのではないかとさえ思う。

あらゆる角度からの権利擁護システムの再構築。
今回のコムスン問題から感じた僕の一番の問題意識はそこです。

経営破綻した山一証券の最後の社長:野澤正平さんの言葉です。

「みんな私たちが悪いんであって、社員は悪くありませんから!
善良で能力のある社員たちに申し訳なく思います。優秀な社員が
たくさんいます。ひとりでも再就職できるように応援してください」

もちろん。出世という餌に群がり不正に荷担した社員もいます。
でも。多くのコムスンの社員はまじめにやっていたと思います。

すべてのコムスンの社員が福祉をやりたい!と想ったその日の熱い想い
に立ち返り、また、一緒に福祉をやって下さることを祈念します。

野澤正平さんは。山一がなくなった後も。元山一社員達の再就職の世話
をずっと続けていらっしゃいます。

折口さんにも。そんな責任の取り方を期待します。

何より。信頼したヘルパーが突然変わってしまう利用者がひとりでも
でないように。社会みんなでできることをしたいと思います。







posted by toeda at 22:00| 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月23日

この仕事はそんなことの繰り返しなのさの巻き

木曜日の朝、ヤマバトを拾いました。

朝、車で山道を通り抜けようとすると、一羽のハトがうずくまっていました。

車を止め、降りて拾い上げると、右羽と右足が折れているようでした。
車にぶつかったのでしょう。

野鳥がこういった状態で死ぬのは自然の摂理、置いて行こうかとも思ったのですが、
目がなんとなく「助けてぽ〜!」と言っている気がして、病院に連れて行くことにしました。

その日は、急ぎ出掛けなければならない用事があったので、スタッフにお願いをして病院に
そのハトを連れて行ってもらいました。

電車に乗り揺られていると、そのスタッフから電話。席を立ち、移動しながら急いで出ると、
ハトが治療中に力尽きて死んでしまったとのこと。

「なんか、俺のお節介のせいで、嫌な思いにつき合わせてごめんな」と謝って、アートスク
ウェアという、うちの職場の桜の下にでも埋めてやってくれと頼みました。
電車の窓の外を見ながら、ふ〜と深いため息をひとつついて、目を閉じました。

その前々日。昔いた施設の仲良しだった利用者の方が亡くなりました。

僕が施設を辞めてからも、ふわりの利用者になって頂き、家庭がいろいろと大変だったことも
あって、よく利用して頂きました。

「と、とえだはん、なんで来んの?」と施設を辞めたことをボソッと言われることがあって、
「も、申し訳ないです」とひたすら謝っていました。ずっと、施設になぜ戻らないのかと、
少ないぼくとつとした言葉で僕に訴えていました。

その度に、心底、自分勝手で施設を辞めて申し訳ないと思うとともに、だからこそ、ふわりを
頑張らなければ、なおさら申し訳ないなぁと思っていました。

そんな彼が、まだ若いのに亡くなりました。

もっと僕達に力があって、もっと彼の想いを、生活を受け止めることができればと強く強く
思う亡くなり方でした。死に顔をじっと見ました。自分の不甲斐なさを焼き付ける儀式です。

僕は、お節介です。力がないくせに、すぐにお節介します。
そして、自分ではそのお節介を完結できないので、周りにいる人を巻き込みます。

傷ついたヤマバト一羽、何ともできません。
自分で病院に連れて行けないのに、拾ってしまいます。

そんな僕に嫌な顔せず付き合ってくれる、うちのスタッフって偉いなぁ。
この人達と、亡くなった彼のことを心に刻みながら、何にもならないかも知れないお節介を、
知多でずっと続けられるといいなぁ。

そして。そのお節介が大きく力強くなって、社会から見過ごされている大切な命に光が当たる
日が来るといいなぁ。

電車の中で、目を閉じたまま、そんなことを考えました。
知多の木々が少しずつ色付き始めています。







posted by toeda at 22:36| 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月10日

ちょっと暗い気持ちで・・・の巻き

相楽総三と赤報隊を知っていますか?

赤報隊の詳細はこちら! http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%A0%B1%E9%9A%8A

赤報隊というと、ちょっと前に朝日新聞を襲撃した人達が赤報隊を名乗ったので、そちらで
理解している人が多いと思いますが、僕が言っているのは、明治維新の頃に活躍した赤報隊
という組織のことです。

相楽総三という人が隊長です。赤報隊は明治維新の時、新政府になったら、年貢が半減され
ると触れ回り、新政府に対立していた人々を次々に説得し、支持を取り付けました。

しかし、新政府は、一度、年貢半減策を取り決めたにも関わらず、財政的な問題から、撤回
し、半減策などそんなうまい話はあるわけがない、相楽総三と赤報隊が勝手に言ったことだ
として、偽官軍の烙印を押した上に、処刑をました。

相楽総三と赤報隊は、明治新政府に利用されてしまった訳です。

処刑された相楽総三は、その扱いに対して一切語らず、死んで行ったとのこと。

偽官軍扱いされても、新しい時代を切り開いたということで、自分の役割を納得していた
のか、無念を胸に収めてのことか。それは、わかりません。

地域福祉を推し進めよう!といい始めた頃から、僕は相楽総三のことをよく考えます。

地域福祉にきちんと予算がついて、多くの人が地域で生き生きと暮らせるようになれば、
「勝てば官軍」とばかりに、多くの人に認められもするでしょうが、そうならないとすると、
あいつのせいで、施設の予算が削られたばかりか、地域でも暮らせないじゃないかと憎悪だけ
を一心に背負うことになるという意味で、自分の生き方と相楽総三の生き方がオーバーラップ
するのです。

この国の福祉はどこに行くのか? 公開処刑されるのかな、僕。うっ。

民衆は自らの判断で相楽総三と赤報隊を信じたはずなのに、誰も、相楽総三を救おうとは
しませんでした。うらんでひどい扱いをした上に、殺したのです。

いかがなものですかね?自己責任はどこに?

思想が真実であるのか、虚像であるのかは、時の施政者のさじ加減ひとつ。
いいですけどね。僕は処刑されても。

何があっても信じたことを触れて回り、一緒に闘ってくれる仲間を増やすのみです。






posted by toeda at 00:04| 🌁| Comment(7) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月02日

クマゼミを知らんとね?の巻き

クマゼミが脱皮していました。

色がつくと、真っ黒の胴体に、透き通った羽になるクマゼミですが、幼虫の殻から出
てきたばっかりの時は、とてもきれいなうぐいす色です。


先日、ソフトボールのナイターをやった半田中学の植木にぶら下がっていました。
当日は雨が降っていましたが、このクマゼミはまったく濡れていませんでした。
そんな状態も見越して、木の下に卵を産んだお母さんセミは偉いととても感心です。

05-07-25_20-41.jpg

クマゼミを見ると、僕はいつも、太田市立南小学校5年生だった時の夏休みを思い出します。
その夏、僕は群馬から東京に出て、夜行列車に乗り、初めて一人で熊本の祖父母の家に遊び
に行きました。

熊本では、水前寺公園の近くの祖父母の家に寝泊りし、熊本城に行ったり、阿蘇に行ったりも
しましたが、普段はもちろん、皆忙しいので、ひとりで遊んでいました。

その遊びのひとつとして、夏休みの宿題で提出しようという企みも手伝い、昆虫採集に夢中に
なりました。

その時の僕は、まさに初代甲虫王者・ムシキング。

カブトムシや各種クワガタなどを中心に、たくさんの虫を採集し、100円で売っていた、
変な薬品と注射器が入っている「昆虫採集セット」を片手に、標本を作りました。
今だから懺悔しますが、中には、死ぬのを待ちきれず、生きながら変な薬品を注射されて、
標本になった虫もいました。ご、ごめんなさい。(−−;

夏が終わり、群馬に帰って昆虫の標本を学校で見せたとき。大騒ぎになったのが、実は、
クマゼミなのです。

このHPを見て下さい。http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/semi/kumazemi.html

愛知県の人も、結構、知らなくて、「へ〜!」と言う人が多いのですが、クマゼミは、西日本
にしか生息していません。群馬県太田市にはいないようです。

ですので、僕の持ち帰った、黒くてアブラゼミより大きなセミの標本は、ほとんどの人にと
って初めて見るセミだったのです。他のクラスの先生達もとえだの標本を見て来なさいと
クラスの生徒におっしゃったようで、休み時間になると、たくさんの生徒がやって来たのを
覚えています。僕は、その生徒達に、いちいち、クマゼミの鳴きまねをして、熱く説明を
してあげました。

で。今だから懺悔しますが。あるお友達が、「クマゼミの餌は何なの?」と質問してきました。
その頃の僕は、勉強不足で、木につかまっているのは休んでいるのだと思っていました。
まさか、セミが樹液を吸っているなんて思っていなかったので、答えに詰まりました。

「うっ」とうめきながらも、その頃の僕は、すっかり昆虫博士だということになっていた
ので、答えないわけにはいきません。そこで、「うーん」と考えて、熊本らしい、群馬には
ないものを食べていることにしようと思いました。

僕は、わざと熊本弁で言いました。「クマゼミが何食べてるか、知らんとね?」皆がかたずを
飲んで僕を見つめ、頷きます。僕は言いました。

「クマゼミは、辛子レンコンば、食べとるとよ!」

「へ〜!」皆驚愕です。そして、納得です。口々に辛子レンコンだってさと言い合い、驚いて
いました。そして、それを知っていた僕を皆が尊敬の目で見ていました。

ご、ごめんなさい。クマゼミは、辛子レンコン食べません。僕が好きなだけでした・・・

ああ。26年の時を越え、懺悔した。ちょっとほっとした。
太田市立南小学校の時の友達がこれを見ていましたら・・・。本当にお許し下さい。

あの頃の僕は、たいそう、悪い子でした。(T。T)



posted by toeda at 00:23| 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

伊勢湾って、ゴミだらけって知ってます?の巻き

カメは、大好物のクラゲとビニールを間違えるそうです。

先日、テレビを見ていたら、海のゴミがどれだけ、生態系に影響を与えているのかという
番組がやっていました。

 その番組の中で、名古屋港水族館でのカメの解剖シーンがありました。日本全国
から、海岸に打ち上げられた死んだカメが名古屋港水族館に寄せられるとのことで、
そのカメの中の一匹を解剖したのでした。

 解剖されたカメが、カメ類最大になるというオサガメだったということもあるのかも知
れませんが、胃袋から取り出されたのは、ビックリする位多くのビニールなど、プラスチ
ック系の消化できないもの達でした。

 「こんなにビニール飲んでたら、他のものも、消化できる訳がないわな!」

テレビの前で、ひとり突っ込みをし、悲しくなりました。

http://www.amitaj.or.jp/kids/akabane/doc/akabane9.htm

 そういえば。先日、飛行機でセントレアに降り立った時。騒音対策なのか、セントレア
に降りる前、飛行機は、南知多上空を旋回したのですが、その時に飛行機の窓から
見下ろした伊勢湾にびっしり浮かんだゴミにビックリしたのを覚えています。

「これじゃあ、スナメリさんも、いなくなる訳だわ」

世界最小の鯨類と言われているスナメリも、伊勢湾では、激減しているそうです。スナメ
リの胃袋の中からも、ゴミがいろいろ出てくるそうです。

http://www.town.osakikamijima.hiroshima.jp/higashino-es/kagakukan/sunameridaisuki/sunameri6.htm

む〜。とりあえず、自分のできることから、始めよう。コンビニなどで、ビニール袋をも
らわないようにしようと思います。小さなことですけれど、一人ひとりのそんなことの積
み重ねが、環境を変えていくのだと思うのです。
posted by toeda at 00:29| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 思う想うおもう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする