2016年11月06日

日本グループホーム学会の研修参加の皆様への巻き

日本グループホーム学会の研修に参加させて頂きました。
その際に紹介した研究報告書。

お読みになりたい方がいらっしゃったので、Blogに張っておきますと約束しながら。
今日になってしまいました。ごめんなさい。(>_<)

行動援護対象者および重症心身障害者の
ケアホームへの移行における
住宅環境および支援システムに関する調査研究


調査研究報告書.pdf

行動障害などのある方への住環境整備からのアプローチを。
国土交通省からの研究助成でまとめたものです。

今の積水ハウスとNPO法人ふわりとの協働のひな形になるものです。
興味のある方はどうぞ。
posted by toeda at 23:28| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 行動援護環境研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月26日

行動援護環境ホームのアセスメント勉強会の巻き

今年は、むそうと岩手県田野畑村と沖縄県浦添市!

「行動援護環境研究会」ということで。行動援護が必要な人のホームについて。


どんな配慮が必要かという研究を。国土交通省から補助金頂いてやっているのですが。

今年は、寒い所と、熱い所とで。必要な配慮も違うだろうと。

本州で平均気温が一番低いと言われている岩手県田野畑村と。

これから来るであろう台風が心配される沖縄で。ホームを建ててみることになりました。


田野畑村に行く途中。南部曲り屋という不思議な作りの家を見ました。

sasaki.jpg
http://www.bunka.pref.iwate.jp/seikatsu/jyutaku/data/nouka1.html

雪降る農村で。農耕馬と人が共存するために創造された間取り。

こういう地域性を加味することが、行動援護環境ハウスにも必要なんじゃないだろうか。


沖縄は、木の家もわらの家もオオカミさん(台風)に飛ばされるから。

ブロックや鉄筋コンクリートで家を作らないといけないらしく。

そうだとして。例えば、音の反響の問題など。

必要な配慮がまた、違ったりするのかも知れなくて。

okinawa.JPG

先日。1泊2日の強行軍でしたが。予定の物件を見るのと。

行動援護環境ハウスをやる浦添の若竹会さんの職員の皆さんと研修するために。

沖縄初上陸して来ました。(=^・^=)

飛行機怖いので。今まで沖縄には機会があっても全部断って行きませんでしたが。

行ってみると。くせになりそうに。やっぱりいい所ですね。


そんなことで。岩手と沖縄。そして、昨年の総括を生かしてむそうでハウス。です。


昨日、今日と。むそう職員+昨年度行動援護環境ハウスを作った事業所職員で。

行動援護環境ハウス利用希望者の入居に向けたアセスメント勉強会をむそう愛知でしました。

田野畑や浦添でも。同様の勉強会が同時進行で始まっています。


むそうのケアコンサルで、ずっと関わって頂いている山口久美さんと。

北海道にノースカロライナを凌ぐような実践を作り出した。

はるにれの里 http://hiromoto.seesaa.net/article/130124214.html 
       
       http://www.harunire.or.jp/ 佐藤貴志さんと。

横浜市発達障害者支援センター長 小林信篤さんと。

超豪華。ありがたやありがたやな講師陣で。各地で研修が行われます。


2日間、発達障害や自閉症などの基本的な理解。理念的な確認。障害特性を学び。

昨日、今日はそれに基づいた具体的な入居希望者の障害特性に関するアセスメント。

そして、次回、3日間かけて、その見立てが正しいのか。

障がい当事者に参加して頂いて。

作ってみたワークシステムで活動が出来るか。

スケジュール通りに、外出が出来るかなどを実際にやってみて。

その上で、必要な配慮をしたホームの間取りを考えるという研修、全7日です。


行動援護対象の人のホームは。初日で、全部決まってしまう。

すんなりした、ゆとりのある生活環境を手に入れるか。

誤学習に彩られたこだわり満載の生活になってしまうのか。

それは、事前の準備にすべてがかかっている。だから。しっかりした準備が必要です。

また、どんなに準備をしても。彼らは彼らなりの適応をして。予想外の行動が始まるから。

事業所毎に。それに対応して、その時々の彼らに適切に応えられる職員を育てないと。

物件は立派でも。あっという間に崩れてしまう入居者が出ますから。

たゆみない人育てが一番大切な訳です。

Evernote Camera Roll 20120826 162017.jpg

先日。沖縄に行った時に。お忙しい人に突然に。

那覇市役所の島村聡さんという方にお会いしたのですが。その島村さんが。

障がいのある方の想いをみんなで共有する方法として力を入れてきた想いのマップ。

それを。まずは時間を掛けて。丁寧に作り。

Evernote Snapshot 20120826 162223.jpg

その願いを叶えるための環境を整理します。

暮らしの場は。生活全体の中の安定の中でしか。

落ち着いた安心できるくつろぎの場にはならないから。だから、全体性をしっかり見立てる。

就労支援だけとか。社会参加支援だけとか。単価のおいしいピンポイントの支援しかしない。

「在宅支援事業所」には出来ない。

暮らしの全体を。ターミナルケアまで見通して支える「地域支援事業所」だから出来る。

贅沢で、力強い支援計画を。本人の可能性を信じて組み立てる。

Evernote Camera Roll 20120826 161944.jpg

議論は、延々尽きませんし。スタッフみんなが、本当に楽しそうです。


7日間も掛けて、勉強し、カンファレンスしても。アセスメントが終わるのは一人だけ。

これを、入居対象者分。まじめにやりたいわけです。


これをやっていると。

障がいのある方の毎日の暮らしを見ていない相談支援員が。

数時間のアセスメントでサービス利用計画を作る、今の相談支援体制の方向性の無理さを。

しみじみ、じみじみと。痛感させられますね。


ローマは、一日にしてならずです。

同じ障がいのある人と。同じ職員が。

毎日じっくりじっくり向き合いながら。人が育つ環境を。

しっかり作り、守るのが。経営者の一番の仕事であり。喜びですね。


2013年1月11日12日13日の予定で。これらの研究の総括も含めた。

日本地域共生協議会主催のフォーラムを。東京で考えています。

むそう東京が墨田区で開業なので。スカイツリーのあるソラマチでやろうかと。

乞うご期待です。
posted by toeda at 17:46| 愛知 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 行動援護環境研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月31日

「行動援護ハウス」建設を始めます!11月23日(水)日本財団ビルの巻き

「行動援護ハウス」4棟。いよいよ建設が始まります。

行動援護環境研究会で行ってきた、NPO法人ふわりの国土交通省:研究事業。


自閉症などで、常時見守り、危機回避が必要な方の。

その暮らしに必要な、ソフト・ハードの配慮をきちんとアセスメントして。

もちろん、時間や活動の構造化も。当然のとんきちで、行うとして。

建物そのものを。その人の文化や価値観に基づいて作っちゃおうという。

そんな取り組みが。「行動援護ハウス」です。

写真 11-10-05 14 47 25.jpg

積水ハウスの研究所の皆さん、自閉症などの専門家、設計士の方などが集まって、研究。

写真 11-10-10 17 13 08.jpg

「本人が参加していない研修なんて意味ないじゃん!」ってことで。

入居予定の行動援護対象の方にご参加頂いて。その障がい特性を読み込むとともに。

ワークシステム、スケジュール、場などを実際に構造化してみて。

本人に、その行動で実際に善し悪しの判断をして頂く。7日間の研修を行い。

写真 11-10-05 14 46 13.jpg

めでたく。図面が完成。いよいよ建ててみて。本人の行動変容を効果測定するわけです。


「行動援護ハウス」を実際に建ててみる法人は。この4法人。

NPO法人ふわりで。コンサルを受けている。信頼できる仲間の法人ばかりです。

北海道・当別町 NPO法人ゆうゆう24 http://www.yuyu24.com/

兵庫・豊岡市 NPO法人豊岡市手をつなぐ育成会 http://www.toyoteiku.com/

愛知・長久手町 NPO法人NPOかわせみ http://www.kawasemi-na.com/

愛知・半田市 社会福祉法人むそう http://www.musou03.org/


むそうは、本当は、モデルとして、2棟と思っていたのですが。

半田市の法的根拠のまったくない。これで戸枝が諦めたら超ラッキー!

一か八か!!「ダメダメです!パワハラ攻撃」に屈する形で。1棟に。


いやぁ。訴訟になっても勝てるので。やりたいことを強行しようと思ったのですが。。。

こんな街に。ホーム増やさなくてもいいかと。さめ〜た気持ちになったのですよ。


行政だけでなく。

ホーム含め、今後の展開を。なぁ〜んも手伝わない、運動もしないくせに。

が〜やが〜や。むそうの運営に評論だけしている利用者の存在にも冷めたしな。


そんなこんなのお陰で。結局、むそうは、小さな小さな部屋の改修しかできず。。。

うちのホームは。そんなことで。しょぼいので。

見学したい方は。来春から。他の街に行って下さい。半田市は、しょぼいです。


そんな。半田市とのダメダメやり取りも含め。

行政などのホーム建設を推進させない、ぶっ壊さなきゃいけない規制など障壁を。

事細かに。経緯も含めて。日本の首都東京で。じっくり発表!しちゃいます。


生産性のない、僕の愚痴になっても、つまらないと思いますので。

全国の。改修などでホームを作るときの規制とその撤廃についても論じます。


「行動援護ハウス」4棟の図面をそれぞれの設計士さん・発達障害の専門家・事業者と。

入居される当事者の障がい特性から、どんな配慮がいるのかアセスメントした過程や。

その結果、どうして、こんな図面になったのかも解説してみようと思います。


日本で。行動援護対象の人のバリアフリーについて。

研究会が開かれるのは、初めてでしょう。

歴史の生き証人になりたい方!ご参集下さい。誰でも参加可能です。


申込書はこちら→fw11行動援護シンポジウム1123チラシ[1] (2).pdf
posted by toeda at 18:27| 愛知 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 行動援護環境研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする